1月19日。初診。
こちらの歯医者さんは普通、初診では全部をレントゲン撮影するのだけど、オートで全体を取るレントゲンではなく、手作業で何枚もとってゆく。
それで、問題のある歯全体の治療計画を立てて金額を提示して、こちらが了承すると治療に入るのだけど、この治療計画が出るまでに1週間かかる。とてもそれまで待っていられる状況ではないので、とにかく痛い歯だけは先におおまかな金額を出して、治療に入るかどうか聞かれた。他にもいくつか治療したほうがいいところが見つかったけれど、そちらは正式な治療計画が出てから、やるかどうか決めていいというはなしだった。
保険がきかないから、すべての治療をオネガイするとかなりの金額になるし、普通の歯医者さんで難しい治療だけオネガイするという選択肢もあるわけだ。
とはいえ、一本の治療だけでも結構なお値段だ。治療に入る前に聞かれるのは当然…でも、とにもかくにも抜くことさえ難しい状態で、高いから治療しないと言う選択肢は私にはなかった。
何でもいいから楽にして。゚(゚´Д`゚)゚。
って感じ。
その前に。この歯は一体どういう状態だったかといえば。
なんと根幹治療用の器具の先が折れて刺さっていた
細い針金でネジネジしたアレの先端が、ちょびっと残っているという。
レントゲン映像を見せてもらったけれど、最初に見たときは白い何かが写っているとしか思わなかった。
「よく見てみてー」
ぼやっとしている私に先生が言った。
グッと顔近づけてじっくり見てみると、(ナントユウコトデショウ)ねじねじネジしたカタチが見て取れた。
「いったいいつ入ったんでしょう」(°_°)
「それはわからないね」
とりあえずこれが取れないと消毒もできないという。
「これを取ればだいぶ楽になると思うから、早く取ってあげたいけど…」
翌日は土曜日で予約がいっぱいな上に休み時間にまで予定が入っており、月曜日の昼休みの時間に取ってくれることになった。
先生が言うには根幹の細いところにほとんど埋まってしまっているので、普通の歯医者さんだとなかなか取るのが難しいという。こちらの先生でも絶対取れるとは言えないけど、前にもやったことがあるから多分できる、ということだった。
「多分、手に負えなくて抜くしかないって言ったんじゃないかな」
と先生が言うけれど、今までの歯医者さんたちはそういう説明はしていない。
さらに、レントゲンも助手さんが撮影する他の歯医者さんと違って先生が撮影するので、ピントが合うからはっきり映るという。
まぁだから、今までの歯医者さんたちがばやけたレントゲン映像のせいで気がつかなかったのか、それとも気が付いていて取れないから抜くしかないと言ったのか、その辺はわからない。
月曜日には無事それはとれたけれど、まだま新しくて、とても何年も埋まっていたような代物には見えなかった。
だからまず間違いなく、今回の元旦の救急診療で刺さってしまったわけだ。
取れたあと、すぐに痛みが引いたわけではなかったけれど、じくじくぞくぞくするような異常な痛みの感覚は消えた。それが刺さっていたせいでばい菌が入り続けていたのかもしれないし、もしかするとちょっと肉にまで刺さっていたのかもしれない。
次の予約は1週間後…になりそうだったのだけど、翌日が雪の予報でキャンセルが出た。雪だろうとなんだろうと這ってでもきますと飛びついた。
その後、鍼灸院の先生に報告すると、
「なんでそんな見落としだかミスかくしだかするような医者のところに通っているんだ」
と説教されました。
「(だって)近所なんですう(T . T)」
「それはあなたの都合でしょ。体の都合じゃないでしょう」
うう…大抵の人が自分の都合で選ぶと思うけど…( ; ; )
でも友人にまで、
「体を大事にしなきゃダメだよ。ちゃんと評判とか確かめて、医者は選ばなきゃ。近所とか言う理由で行っちゃだめ」
とほほ。反省中…(>_<)
今に至るまで、真相はわからない。
元旦の歯医者は自分で折ってしまったのだから、気がつかなかったという可能性はほとんどない。やっちゃったものの、言わなかっただけだろう。
でも翌日には別の歯医者に見てもらっているわけで。正月明けにはまた別の、いつも通っている歯医者に見てもらっているわけで。
全員が口をつぐんだ理由が分からない。
お正月診療は当番制なので、元旦と2日の歯医者は同じ鎌倉市の歯医者だと言う以外のつながりは無い。仮にあったとして、さらに休み明けにいつも通っている歯医者に行けばわかることを隠し通せると考える根拠がわからない。
だから2人目3人目は単なる見落としなのかもしれない。
ただその場合、すごく痛いから消毒し直して、と頼んでいるのにやってくれなかったのはただの不親切だったのか?
お正月診療ではいつもの歯医者にあてて、紹介状というか報告書とゆうかそのようなものをもらったけれど、封筒の封を開けて中身を見とけばよかったと後で思った。
ひどく膿んでしまった歯からはしばらく血膿が出たけれど、なんとかおさまって7月頭に治療が終わる予定。
これでうまくいっても、この歯の寿命は五〜十年といわれたけれど、とりあえずしばらく残ることになりました。(^ ^)